30年ぶりのチェンジ・・・超硬合金の替刃式刃物について
2009年の新商品の中で特筆したいのが超硬合金の替刃式刃物。もともと、超硬合金は1923年ドイツで開発され、1925年に開催されたパリ万博に切削用バイトとして出品されました。会場では切削速度があまりに速いのでパリっ子はビックリしたそうです。超硬合金と云う言葉は現在では色々な種類があり広い範囲を指すので、もう少し狭い範囲でとらえるとWC-Co(Wはタングステン、WCは炭化タングステン。Coはコバルト)。高融点、高硬度が特徴のタングステンは工具に適した金属で、炭化タングステンに靭性の高いコバルト粉末を粉末冶金法と云う、金属(混合)粉末で整形・焼結してつくります。日本では金属旋盤で、替刃用バイトに使われ、商品名で「タンガロイ」(タングステンとアロイ・「合金の意味」の合成語)として超硬切削工具として知れわたっています。また、木工用には丸鋸のチップソーや、カーバイド・チップ付帯鋸としてキレイに切れる、耐久性があるという印象の製品があります。
木工旋盤用刃物は1980年ごろにハガネからハイスピード・スチール(ハイス、HSS、高速度工具鋼)に切り替わり、それまで5分間で切れなくなるのが30分間切れるようになり、職人さんが5分ごとに研いで使っていた伝統的なろくろから、趣味人が使える程度の30分ごとに研げば済む現在の状況に至っています。ハイスもバナジウム等を含有させた耐久性の高い特殊鋼を使用し、普及品(M2,SKH51)に比べ4倍の長切れする刃物等にも人気がありますが、30分の4倍の2時間切れ続けるようになっても、一日に何回も研がなければ切れ止んでしまうことには変わりなく、刃物研ぎ(シャープニング)は欠かせません。しかしながら、刃物を研いで常に切れるように維持するには、グラインダーやジグなどの機器の費用や安全に使う知識も必要で、多くの方がなかなかクリアできないようです。
2009年になって、およそ30年ぶりになりますが、木工旋盤用刃物の歴史が塗り替えられようとしています。アメリカで超硬合金の替式刃物が普及しはじめました。耐久性はハイスの普及品にくらべ25~30倍優れています。替刃式で周囲、4辺使えるので合計100倍長く切れる性能が魅力です。


コメント
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北九州市在住ですので東京のゼミには中々行けません。
最近金属加工用の超鋼バイトのチップをロウ付けしてガウジ的なものを作って使っています、砥ぎが難点ですが中々よく切れます。
バイトは中古を砥いで使用しています。
皆様もトライされてはとお勧めします。
投稿者: 片桐章英 | 2010年01月03日 15:41
先のメモでガウジとありますがスクレーパーの間違いです、申しわけございませんでした。片桐
投稿者: 片桐章英 | 2010年01月03日 17:18