仕上げ削り・・・シアー・スクレーピング
初心者が削るのを観察していると、はじめはおっかなびっくりでちょっとづつしか削りません。しだいに慣れてくると大胆すぎるほど荒々しくなり、削っているのが木であることや刃物がまだ切れているのか、切れ止んでいるのかも気が付かないまま、上手く削れない部分があれば底が薄くなって抜けるまで攻めています。確かに、無我夢中になって削っているのはおもしろいと思いますが、これで満足でしょうか?希望する形や厚さに削ることや、刃物だけで納得できるほど木の表面をきれいに削る技術・・・それが仕上げ削り(シアー・スクレーピング)です。素人でもできることですので、普及させたいと思います。
通常のスクレーパーが刃物を直線刃物台にベタに載せて削るのに対し、シアー・スクレーピングをするには向って左側のコーナー部のみを刃物台に載せ、水平より30~60度傾けて、刃物台に接している側半分の切れ刃(細かいカエリ)で木表面の小波の頂点のような高い部分を角度をそのままに移動しながら除去します。糸状のくるくる丸まった切り屑が出るのが特徴で、これは木端を削った場合も木口を削った場合も同様の切り屑になります。商品としては、ハムレット社HCT416、BCT社スーパーカットやそのジュニア・シリーズが日本で好評です。

